Imperial Jadeite ロウカンって?
2011年 10月 01日
Jadeiteとは翡翠のことです。
え?Jadeじゃないの?とSheenにいらっしゃる一般のお客様の半分くらいは?印が浮かんでいるのが伺えます。
皆様ご存知の通り、JadeとはなぜかJadeite(硬玉)とNephrite(軟玉)を含む総称となっています。
実際にG.I.A.のGem Identification Bookにも、Jadeの項目があり、その中でこの二つに分類されています。
とっても間違えやすいですね。 Jadeiteは翡翠。 Nephriteはネフライト、、、全く異なる鉱物です。
中国でJadeとして売られているものの多くはネフライトだっりするという話は以前にもしました。
見た目がちょっと似てる?
そうでしょうか?
カービングで見かけるようなちょと詰まったグリーンのものはそう言えなくもないけれど、Imperial Jadeiteと呼ばれる所謂、一級品のJadeiteとは全く違っていると思います。
日本では質の高いJadeiteをロウカン翡翠と言っているようですが、そもそもロウカンとしてお店で高額で売られていたJadeiteがネフライトと間違うようなクオリテイーの低いものだったため、中国旅行にいらした日本人がネフライトをロウカン翡翠と間違うハメになってしまったのでは??なんて勝手に思ってしまいます。
さて、ロウカンと呼ぶに相応しいImperial Jadeiteとはこんなものです。
天然の透明感と置くから湧き上がるような緑色がおわかりになりますでしょうか?
もう一つ、
もちろんトッピンの部類に入るものですが、本当に吸い込まれるような美しさです。
日本人でロウカンとして高い値段のついているJadiete は色が深く濃いものが多いようです。でもそもそもこのロウカンという言葉は中国から来たようで、どちらかというとアップルグリーンという通称で呼ばれるようなネオングリーン、、、100円ライターのあの色(古いかな)を指したようです。
家の暗い中国では、蝋燭の光の下でも輝いて見えたほどの美しい色、、ということで明るい色の翡翠をロウカンと呼んだ!という話を聞いたことがあります。
今は、ネオングリーンも濃い色もどちらも美しければ同じように価値があると考えられています。 私は個人的には少々深めのグリーンで青色入っているようなJadeiteが好みです。 もちろん透明感は必要です。 透明感はインクルージョンが少なければ少ないほどアップします。
ただ、一般市場でインクルージョンの無い、透明で色鮮やかな天然のJadeiteを探すのは至難の業です。
希少品といって間違いありません。
ところで、Jadeiteはミャンマー産。
日本でも糸魚川で少量算出されるのは有名ですが、宝飾品になるようなJadeiteが出るのは世界ではいまのところミャンマーだけです。
さて、ミャンマー産のJadeiteで色がとても薄く透明な翡翠が、最近かなり日本に出回っているのをみかけるようになりました。
これが驚くほど透明で色が均一。
特徴は色が薄いこと。
そしてなによりもオーラが無いのですぐにわかります。
なにがわかるかというと含侵処理した翡翠かしら?ということです。
含浸処理を簡単に言うと、クオリテイーの低いJadeiteの原石から汚い色を薬品で抜いてしまい、樹脂を入れて透明感を出して綺麗に見せたJadeiteです。 Jadeite取引の本場の香港ではカテゴリーBのJadeiteとして区別して売られていますが、天然とは言えないと思います。
もちろん、路上マーケットなどではAだのBだのの区別がありませんので高いものを買うのは怖いです。
オパールやガーネットもスライスしてガラスやクオーツと張り合わせたダブレットやトリプレットというのが存在していますが、含浸処理したJadeiteも同じようなグループに入るかと思います。
アクセサリーとして楽しむようなものですから、天然石のオーラや価値を期待するようなものではないですね。
ところで時々、Sheenにいらっしゃるお客様でちょっと詰まったタッチのJadeiteのビーズネックレスをご覧になって満足せず、、”透明なこんなのはないの??”とImperial Jadieteの並んだ箱を指しておっしゃる方もいらっしゃいます。
いやいや、Imperialのこんなに綺麗なものでビーズネックレスがあったらそれはもうとんでもないお値段になるわけです。
そういったものはオークションに出るような価値のもので、驚くほどの高額品となってしまいます。
香港のジュエリーショーなどで見かけたことはありますが、お値段を聞いても相手にしてくれません。
ミャンマーに行っても、まず見ることはないでしょう、、、、
Aに分類される天然のImperial Jadeiteは本当に希少なのですね!
さて、突然ですが、Sheenに現在並んでいるImperialのジュエリーをいくつかご紹介します。
これは人気商品。ダイヤも綺麗で華やかなところが人気なんでしょうか?
こちらは30代ママのご購入があるくらい若い方にも違和感ありません。
普段使いを躊躇される方には、Jadeiteがいかに硬く耐久性があるかを説明しています。
キャンでイーのようなJadieteです。
そして、これはImperialでこそ美しく映えるデザインです。
ダイヤ、サボライトとのハーモニーも素晴らしいでしょう?
ブラックロジウムをかけるとJadeiteが更に輝きました。
スタイリッシュに装えるこれからの新しいJadeiteのリングです。
ちらっとサボライトが見えるのもイイかんじです。
Jadeiteは天然であれば個々の色や特徴が微妙にちがいますので、全てが1点もののようなものです。
ミャンマーの産地よりダイレクトに原石を買い付けていますので、中間業者が居ません。
カット、ポリッシュすべてを自社で、バンコクの弊社オフィスで日本人が行っています。
外部の人にお任せの部分がないのです!
(そんな大変なことをやっている会社は日本にはアートライン以外に存在しないかと思います。)
良いものをフェアープライスで提供して、本当のJadeiteの美しさを皆様と共有したいという気持ちでずっときていますので、この翡翠人気に乗じて高額で売る!なんてこともしていません(儲からない会社だわよ
護身の石といいますが、Imperial Jadeiteともなるとその光から不思議なパワーがでていると錯覚を起こすほどのオーラを感じます。
皆様も是非、目を肥やして本物の良いものと出会ってくださいませ。
さて、ご紹介した写真はどれも美しいインペリアルジェダイトですがオークションに出るような特別なものやトッピンはSheenには並んでいません。
さて、これでは満足しない、、、、オークションにでるような最高級のものが欲しい!とおっしゃる方、、、そのような方には、弊社のオフィスアートラインでご紹介させていただいておりますが、全てがルースですので一般の方がご購入なさるのは少々難しいかな?と思います。
いずれ、数点をSheenにてご紹介できるようにしたいとは思っております、、、、
それでは!
余裕ができたら絶対にsheenさんで翡翠のピアスをオーダーしようと思っています。
翡翠の良さは綺麗な翡翠を見て初めてわかります。 私は最近お気に入りの翡翠でイヤリングを作りましたが、それをナント日本出張の際に1pc紛失してしまいました。 今でも大ショックは続いています。 ああ、でも翡翠は紛失したら探すな!悪運を持ち去ってくれた!と言われていますので、諦めます(涙)
翡翠は探したらダメっていうのは面白いですね。
翡翠のエピソードまとめたら面白そうですね。
漫画のエピソードで、悪事を働いて翡翠の色が変わってしまったという話がありました。
翡翠の色が変わるって、そもそも起こりうるのでしょうか?
染色翡翠と知らずにお客様からリフォームを引き受けたジュエリーショップがウルトラソニックにかけたところ鮮やかな緑だったのが真っ白になって、、真っ青になってお電話で相談を受けたことがあります。
翡翠は岩石なので不純物の多い詰まった翡翠の成分の一部が酸化して黄色や黒がでたり、白っぽくなったりと変化するものもあります。
翡翠のエピソードでは、割れた翡翠は災難の身代わりになってくれたのだから張り合わせるな!というのは最も有名です。 割れたら喜んで捨てる!のだそうですが、勿体無いのでなかなかできませんね。 私も10年前にフライト中に割れたピーコックのカービングは捨てないでそのままにしています。
翡翠の変色は実際にあるんですね。でも色が澄んだ方向に変化する、っていうのはそれこそトリートメントでもしないと無理そうですね。
超音波で色が消えちゃうなんて、大事件ですね。どう事件が結末したのでしょう。
翡翠のお話って面白いですね!
翡翠が製品になるまでの長い過程に係わってきているので、さもない1pcでも大変な労力がかかっているのがわかっているのでとても大切にしています。 事件の結末は今度ブログでお伝えしますね!!