Kilimanjaroの麓で取れる石
2012年 02月 18日
イエローゴールドと合わせるととても重厚になって輝きに厚みが増す感じがします。
ブルーのようですが、光を当てるとパープルになります。
ブルーサファイアに負けない美しさを持っているこの石の名前は Blue Zoisiteブルーゾイサイトです。
なんか、ぴんとこないでしょ。
トレード名はTanzaniteタンザナイトです。
比較的新しい石です。
タンザニアのAushaというところで1967年に発見された後にアメリカのG.I.A.に持ち込まれた時に新石として確認されたのだそうです。 その後、あのTiffanyがこの石をプロモーションするために名づけたのが”タンザナイト”という名前です。
ミネラル名はブルーゾイサイトです。
そんなわけで、アメリカではルビー、サファイアと並んで知られている石ですが、日本の皆様にはあまりピンとこない石かもしれませんね。
ですが、このところアジアではちょっとブームです。
綺麗なブルーサファイアが少なくなったこともありますが、中国系の方々がブルーサファイアのような濃い色よりもややパープルがかった照りの良いタンザナイトのような石を好まれるからです。
確かにお顔うつりがとてもよいのですね
さて、そんなことを書いているうちにもう一組のかなり高品質のタンザナイトが手元にやってきました。
ラウンドで1ct以上で色も照りも良くマッチする、、、というタンザナイトは珍しいんですよ。
さて、こんなすばらしい石はシンプルなイヤリングにするしかありません。
ダイヤなどを入れてハイエンドジュエリーに加工することになりそうなので、念のため鑑別に出しました。
念のため、、というのはタンザナイトにはSyntheticシンセテイックが存在しません。
知る限りなので、どこかにあるのかもしれませんがいまだ嘗て見たことがありません。
ただ、小さくて品質の悪いものは表面をコーテイング加工してシルバージュエリーなどに使用されるらしいですが、見た限り、このレベルの石ではそんな恐れもなさそうです。
大きさも殆ど同じのまさにマッチングのペアーでした。
残念ながらこのペアーは目の高い海外ジュエラーさんから既に手が挙がりましたので、Sheenでお見せすることはできませんのでこちらで見納めです。
最初にご紹介したマッチングのペアもすぐにどなたかの目にとまってしまうかもしれませんが、本日入りましたので見かけたら是非手にとってごらんいただき、タンザナイトの美しさを確認していただきたいと思います。
硬度は6.5と意外に低いのです。
イヤリングやペンダントには適していますが、リングは??とうかな、、といったかんじです。
光の角度や状態で表情が変わる石、タンザナイトは手元よりも耳元、胸元で表情を見せてくれる石だと思います。
それでは!