翡翠の色の好み
2013年 02月 12日
あっちの翡翠と
どちらの色が価値があるんですか
と、
頻繁に質問を受けます。
最初の大きな翡翠はアップルグリーンと形容することもありますが、インペリアルと呼ぶに相応しい翡翠のなかで黄緑系の明るい色の翡翠です。 この翡翠は香港、中国本土の中国系の方に好まれる色です。ちょっと不自然すぎる蛍光色のような鮮やかな翡翠に高い価値をつけています。
特に中国本土の方は明るくて薄い色の翡翠を好まれるという印象です。
さて、次の写真はインペリアルと呼ぶに相応しい翡翠の中でも濃い色、暗い色という印象を持たれる翡翠です。 こちらは台湾、日本では高い価値がつけられています。 もちろん、ただ暗いのでは全く魅力がなく、日中の光の下では驚くような輝きをみせてくれたりする力のある翡翠に限ります。
ヨーロッパの翡翠好きさんはたいてい若草色の薄い色のカービングクオリテイーの翡翠を好まれます。 これは彼女達の髪の毛や目の色にマッチしているのだと思います。 蛍光色のようなアップルグリーンも濃い色のインペリアルも、陶器色の肌には強すぎるのだと思います。
さらに、お部屋の照明が暗かったり、空の色が灰色だったりすると暗めの石に魅力を感じないのかもしれません。 なので、生活環境によっても色の好みがでるのだと思います。
いずれにしても輝く力を持っている石、ある程度の透明度のある石を選ぶことだと思います。 目の効くジュエラーさんはそんな翡翠にはちゃんと高い値段をつけているの掘り出し物に出会うのはなあなか難しいのではありますけれど、、、
翡翠はそもそも岩石なんですから結晶のような透明さを求めるのは間違いではありますが(透明なものは高額です)良いものをお探しなら例え大きいから、お値段が高いから!と言ってべたっと奥行きの無い石みたいな翡翠には手を出さないことです。
たとえ色が鮮やかでも、そんな石はまったく力がなく輝いていないと思います。
たとえば、こんな暗い?翡翠だって
あれっ?外に出てみたら輝く輝く
いやいや素顔は美人でした、というわけです。
ちょっと見に惑わされずにじっくりと選んで正解、という翡翠です。
玄人うけする、こんな翡翠ならもちろん文句のつけようがなく
国籍を問わずに評価される色の鮮やかさと透明度のある美人翡翠です。
さあ、皆様はどの色がお好みですか?
実は私は濃いめのこんな色が好きです。 黄色が極めて少ないです。
地色は濃いのですが、角度によって青色を感じる個性的な翡翠です。
翡翠って奥が深いです。
こんな宝石は他にはないのでは、、と思います。
それでは!