価値のある翡翠の色はどっち?
2015年 01月 18日
まずはラオスにいくつかの支店を持つジュエリーショップさんが興味を示された翡翠のグループから3つえらんでみました。
色鮮やかで黄緑に近いようなアップルグリーン系の翡翠です。 いずれもトップクオリテイーですので翡翠という素材ながら透明感があります。
非常に美しくみずみずしいA翡翠です。
さて、数日後に中国の雲南省から大手のジュエリーチェーンのバイヤーさんたちがいらっしゃいました。 このバイヤーさんたちの好みはよく承知していますが、取り合えず同じ色のロットをお見せしました。
すると、
この色じゃないんだけど!
(はいはい知ってましたけど、、一応お見せしました)
というので、前述のラオスからのバイヤーさんが”暗い”といって興味を示さなかった深みのある翡翠の色のロットをお見せしました。 同じような大きさを3つ選んでみました。
深みのある色ながら強い明るさも持ち合わせている品質の高い翡翠です。 ルーペで観てもインクルージョンが殆ど無いという透明度です。 こちらの色目を好んで買われるバイヤーさんです。
いずれの翡翠もとてもお高いものですが、どちらが高いかと優劣をつけられないのが正直なところです。
上記のような最高品質になると翡翠の価値はそのバイヤーさんにかかってくると思います。 中国では最高品質の翡翠は1点の曇りがあってはならずマイナスポイントの無いものでなければならないのだそうです。よってそんな翡翠はめったに無く、また大きさも大きく、、、などという条件がつくととてもレアなものになってしまいます。 それでも、富裕層の方は人よりも綺麗なものを競って購入するのだといいます。
ある人が大変に綺麗な6ctの翡翠を特価で購入して大喜びしているとその親戚、友人も同じものを欲しがるのだそうです。 同じ値段で同じクオリテイーのものは無いと言ってもなんとかして探して欲しいと言われるので頭が痛いということを言っていました。
つまり、このバイヤーさんが選ぶ石がお客様にとってはトップクオリテイーとなり、他のお客様も同じ色目を欲されるのでしょう。
大変に参考になる話です。
さて、私も頻繁に質問を受けるのですがやはり色だけでどちらが価値があるかというのは判断しずらいものです。 また、一般に日本の方がジュエリーとして探されるものは翡翠の美しさプラスお似合いになる色かどうかということも大きなポイントになり、石に資産価値があるかどうか?などという基準で探される方は稀ではないかと思われます。
Sheenで展示中のものは製品として完成しているものなので、クオリテイーが良いのはもちろんではありますが、インクルージョンが全く無く完璧なトップクオリテイーのみをセッテイングしているわけではありません。
高品質の翡翠ジュエリーをなるべくお求め易いお値段で提供したいと思っておりますので宝石の価値を低めない程度のインクルージョンがあるものでお値段はぐんと下がるのならその方が宝飾品としてはよいのではと思います。
それらは試着して初めて肌の色との相性などからお好みの色ができてくるかと思います。 それがアップルグリーン系は深い色系かは本当に皆様まちまちなのです。
皆様、お時間掛けてじっくりと多くの翡翠を御試着なさって、そしてゆっくりと決めてくださいね。
ところで、
”翡翠のオーダーメイドになると最高品質の高額品しかないの????”
とちょっと引いちゃう方に朗報がございます。 お手ごろなお値段で綺麗な翡翠を取り揃えたロットからお気に入りの石を選んでいただいてオーダーメイドでお作りするということが可能でございます。
それにつきましては明日詳細を!
それでは!