才能のある人
2010年 11月 11日
というのは、、、
月曜日のことですが、朝8時AMに私の携帯に電話が入りました。 ビルマの翡翠工場の親方からです。
”ビルマ軍と武装勢力が戦争を始めました。 家族も職人達も、今朝タイ側に避難しました。 私と職人1名だけ残りましたが、近くに銃の音がしてきて、、怖いです”
えーーーーー
タイに住んでいらっしゃる方はご存知かと思いますが、11月7日はビルマ(ミャンマーですね)の総選挙の日でした。 事が起こったのはその翌日でした。
それからというもの仕事をしながら30分ごとにあちこちの情報をチェック、ご家族に電話をして安否を尋ねたり、親方にたびたび電話をして励ましたり(親方は ものすごい臆病なんです)、もう仕事が手に付く状態ではありません。
さて、なんで親方はタイに避難しなかったんでしょう??
それは、
デッドライン間近の仕事がまだ終わってなかったからです
大変に時間のかかる大作に寝る暇も惜しんでとりくんでいました。 それが、、あと少しのところでこのような状況になりましたので、彼としてはそれを残して避難することができなかったのです。
私達はもちろん仕事が受け取れないということでも頭が痛いのですが、それよりも10年間ついてきてくれた彼にもしものことがあったらどうしよう!! という思いでその夜は殆ど眠れませんでした。
それが、昨日になってやっと状況が沈静化してきたというニュースが入ってきましたので、とりあえずほっとした次第です] もう、血圧が急上昇!の出来事でした。
彼が類まれな翡翠彫刻の才能を持っていることは私達はわかっていますが、類まれなほどの責任感の強さには今回は本当に驚きました。
こんなことがありましたので皆さんにお知らせしようと思っていたことが遅くなってしまったのですが、実は日本の友人からのメイルで同期会と同期の開く個展の案内が手元に来ていました。とても仲良しの同期達なのですが、私はもう長く海外に住んでいるので会には全く参加できません
それでもいつも忘れずに連絡してくれて、写真も送ってくれたりする友人には本当に感謝しています 特に仕事が忙しい時にもらうメイルは本当に癒されています。 同期の個展開催の連絡をもらった時は、これは是非みなさんにお知らせしなければ、、と思っていました。
で、個展を開催する彫刻家の彼女とはながーーーーい間、会っていないのですが、活躍の様子はたびたび友人からメイルで聞いていますのでとっても身近に感じています。
さてさて、日本の皆様、、お時間がありましたら、、銀座におでかけの予定のある方、彫刻に興味のある方、才能ある人の作品を探していらっしゃる方、、是非、パリ在住の彫刻家 坂野ちゃん の 銀座で開催される個展にお出かけください。
ものを作る苦労は私は日々感じていますが、坂野ちゃんのような才能あふれる芸術家にはそんな苦労はないのでしょうか?? 次回の同期会には是非参加して聞いてみたいと思いました。
それでは!