アートラインの翡翠コレクションでドラゴンのカービングを彫ることになった頃から作りたいと思っていたジュエリーがあります。
それはドラゴンが掴もうとしている太陽のごとく光る赤い球のジュエリーです。
赤い球といったらルビー。 赤いルビーは宝石の王様と言われているけれど、きれいなものが少なくて処理やらなんやらで一般の人にはわかのわからないことになってしまって本物が入手しずらいものです。 そして、本当の綺麗なルビーはごく少なくてとても高価なものです。
以前にブログでちょことお見せしたルビー、、、イヤリングを作ろうかどうしようかと悩んでいて、そのタイミングでショップチャンネルさんから”プレミアムラウンジ、2ランク上の扉”に出演できるかという打診を頂いたのでした。
フィレンツェスタイルのデマントイドガーネットの大ぶりのペンダントとリングが今回のコレクションの看板となるのは言うまでもないのですが、ガツンとパンチのきいた珍しいもので驚かせたい!という気分になりました。
そこでとうとうこれを商品化しようということになりましたが、、、、
スタールビーです。
ミャンマー産ですのでビルマスターです。
石に光を当てると石の中で発達したシルク状のインクルージョンがアステリズム効果と呼ばれるスターを作り出します。 石をカボションというドーム型にかっとすることによってスターを確認することができるのです。
スターはシルク状のインクルージョンによって形成されるのではっきりとスターが確認できるルビーはシルクが詰まった感じで透明度が無いものがほとんどです。
ですが、手元にある原石は透明度も適度にある美しいものでしかもスターのごとく白く輝く光が出るという希少品です。
天然のスタールビーはシルクが入っているのでそれが表面まで達して小さな穴になったりしていて荒れているのが普通です。 それが天然のスタールビーをご存じない方には誤解されやすいので”原石”として販売することにしました。
果たしてこの希少な石の価値を誤解無くテレビでお伝えできるだろうか、、、お客様にこの希少さがお伝えできるだろうか?、、絵にかいたような星が出ないではないか!と思われないか?などなど、一般の方にテレビで販売するかどうかかなり疑問になりました。
そこで提案する前にバイヤーさんに相談してみたのですが、出来上がりをご覧になる前に寛大にもOKを出してくださったのでした。 ではそれに応えて頑張って作りましょう!ということになりすすめたものです。
ビルマスターは無処理ですが、無処理と言えば通常の加熱も無処理にはいるのですが、このビルマスターは加熱もしていないいわゆる非加熱です。
非加熱のビルマスターなんてすごいもの手にすることは私たちバンコクに根を張っているジュエラーでもめったにありません。
これはミャンマーの翡翠の原石を集めているときに偶然に手に入ったものなのです。
ビルマのルビーはピンクがかっているのが特徴でビルマに限ってはピンクスターもルビーのカテゴリーにはいることがほとんどなのですが、バンコクのAIGSの鑑別でピンクスターサファイアと鑑別されたものが含まれたので商品名は”スターサファイア”にしました。
ルビーもピンクサファイアも同じコランダムという石です。
さて、この赤い石の力はもう言うまでもなく”宝石の王様”と言い伝えられるほどのパワーを与えてくれる石です。 さまざまな言い伝えがあり、そのどれもが着けた人に力を与えるといった内容のものです。 石の中では最も力強さを発揮してすべての事を良い方向に導く石だとさえ言われるくらいのパワーの持ち主です。
機会があればぜひ持ちたい、翡翠同様にいつでも着けていたい石です。
ドラゴンが掴もうとしている赤い太陽、、、リングにしました。
6月13日朝7時からの1時間の中での販売のみですのでお見逃しなく!!
それでは!